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うっかりミスを防ぐ方法

2012.02.02(20:59) 66

             日常のうっかりミスを防ぐ方法(1)


 今回は今までとは全く違う話を書きます。私も70歳を超える高齢者の仲間ですが、ゴルフでは中年並みにドライバーも飛びますから、自分では高齢者とは思っていません。しかし日常の行動でやはり私は高齢者なのだと思い知らされることがしばしばあります。 それは日常のうっかりミスです。

 恥を晒すようですが、私のうっかりミスの例を幾つかあげてみましょう。
・出かけた時玄関のカギを掛けたかどうか判らなくなる
・この時間ならもう開いていると思った店がまだ閉まっていた
・今日は開いていると思って行った店が定休日だった
・メールの文章を最後までよく読まないで不十分な返信を送ってしまう
・買い物リストを書いたメモ用紙を忘れてきてしまう
・探し物が見つからず、また最初に探した場所に戻って探したらたらそこにあった
・人との約束の時間を間違えてしまう
・同じものをまた買ってしまう
・薬を飲むのを忘れる

 こうしてリストしてみるとかなり重症ですね。もちろんこれらのミスは1日に数回ミスする日もあれば、何日かに1回ミスをするという風に一定はしていませんが、皆さんはいかがですか?

 そこで自省の念も含めて、このようなうっかりミスをできるだけ減らすにはどうしたらよいか、メタコンセプト発想法、visio を用いた発想展開図で解決策を探ってみました。その結果をここにご報告します。少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。なお現在私はここに述べた基本ルールを日々実行しておりそれなりの効果を上げていることをご報告します。

 ではこのようなうっかりミスをどうやって防ぐか考えてみたいと思います。そのためには対症療法的な発想に陥らないようにメタコンセプトの発想で考えてみます。メタコンセプトとは上位の概念という意味で、ある問題が生じた時直ぐその対策から考えるのではなく、もっと上位の概念から発想するとより包括的な根本的な解決に到達できる発想法です。

 まず問題は「日常しばしばうっかりミスをする」といことです。この問題のメタコンセプトにたどり着くには、それが解決しないと何が困るか(図1の菱型の枠内)という視点から入ります。そうすると3つのメタコンセプトが見つかりました。
1.簡単に物忘れやミスに気づけばよい
2.ミスがあっても不都合が生じなければよい
3.ミスを予防したい
 これらのメタコンセプトから発想すると、対処療法的発想よりも根本的・総合的・合理的な解決策が見つかります。
 
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図1メタコンセプト 


  第2図は憶測、記憶違い、不注意、アンカリング効果、などによるミス、および探し物をする時の問題に対する解決策を見出すための発想展開図です。「憶測」とは「物事の事情などをいい加減に推測する」ことですから、当然記憶違いや不注意も含まれます。つまり日常でいいかげんに憶測するからミスにつながるのです。根拠もなく憶測してはいけないのです。面倒でも行動を起こす前に電話でも、インターネットでも、また以前にもらった店のカードでもよいから確認する必要があります。

 一方ミスしても不都合が生じないように考えておくことも一つの考え方です。たとえば、蕎麦屋に行って定休日だったらラーメン屋に行くことを予め考えておくことも一つの手です。

 アンカリング効果とは最初の印象に残った字句やものがその後の判断に影響を及ぼすことです。たとえばメールの最初の方の言葉で判断してしまい、全部読まないで返事を書いてしまうと思わぬ失敗をします。返事に書いた内容に関することがメールの最後に書いてあったりします。また探し物をする時、その対象物の色や形が以前の何かの色や形に囚われていて、まったく違う色や形をイメージしていると、そのものはなかなか見つかりません。これらの対策は意識して「よく読む、よく聞く、よく見る」です。文章は面倒がらずに「よく読み」、人の話は注意して「よく聞き」、探し物をするときはアンカリング効果に陥らないように「よく見る」ことが必要です。
 
 もう一つあわてないで「ゆっくり行動する」ことも必要です。そうするとミスしにくいです。これは私の経験則です。歳取るほど人目を気にして早く行動したくなりますが、あわてると必ずミスにつながります。例えば探し物をするときゆっくりと落ち着いて探しましょう。そうすると最初に捜した場所に見つけることが多いです。

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第2図メタコンセプト1、2に関する発想展開図 


 今回の話をまとめると、
1.いい加減に憶測しない(必ず確認する)
2.よく読む、よく聞く、よく見る
3.ゆっくり行動する

 こうしてみると、今回のまとめは当たり前のことのように思えますが、実はうっかりミスの原因は、いかにこのような当たり前のことを普段行っていなかったかということです。 
 
 残りは次回以降に解説します。

前橋ばら園の秋のばら

前橋ばら園の秋のばら
ばらは秋にもきれいに咲きます



Recsat Hiromu



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不確定性原理、太陽電池、メタン生産

2012.01.16(10:10) 65

                  素晴らしいニュースです            
                  日経2012.1.16の記事より

 今日(頭書)の日経の科学技術面に大きなニュースが3つ掲載されていました。日本人、日本の組織が実現した素晴らしい科学技術の仕事の記事で大変誇らしく思いました。

1.『小澤正直名古屋大学教授の不確定性原理を修正する新理論が証明された』
 ハイゼンベルグは電子のような微粒子は運度中の「位置」と「運動量」を同時に正確に測定することはできないという不確定性原理を提唱しました。しかし小澤教授の新しい理論では正しく測定できる条件があることを説明できるとしています。実際同教授のグループは実験的にそれが可能であることを証明したそうです。微細な粒子の世界が拓けていく可能性が出てきたわけです。人類は宇宙に向かって視野を広げる努力をしてきましたし、その分野で日本は大きな貢献をしてきましたが、今度は逆にミクロの世界に入り込んでそこを覗ける可能性を広げました。またノーベル物理学賞の日本人候補者が出てきたという喜ばしい記事です。

2.『物質・材料研究機構の深田直樹グループが発電量100倍の太陽電池を開発した』
 この中沢塾のブログ連載記事「日本のエネルギー問題を考える」シリーズで扱いましたが、その第5回の記事の中で今後10年から15年の間に太陽電池の発電効率が50%アップするという予測を立てました。しかし、今日の記事を見ると私が想定した効率アップの方向とは少し趣を異にしますが、なんと100倍の効率アップを実現してしまいました。そのやり方は電池の表面にミクロの針を剣山の様無数に並べて太陽光のあたる面積を驚異的に増やした技術です。それによって今まで十分利用されなかった波長600ナノメートル以下の光も利用できるようになったというものです。すごい技術、すごい発想ですね。
 私は上述のシリーズの結論(第12回目の記事)で新エネルギー技術と改良型の既存発電技術を組み合わせて今後10年を越え15年以内に原子力発電を全廃できると予測しましたが、この調子で行けば次の記事も併せて考えて、10年後には原子力発電を全廃できそうな勢いを感じます。うれしいことです。

3.『北海道科学技術センター幌延地圏環境研究所がメタン生産効率を56倍上げる微生物を発見した』
 もう一は、頭書の研究所が「けい藻岩」や「褐炭」から天然ガス成分のメタンガスを効率良く発生させる微生物を発見したという記事です。このメタン生産効率が最大56倍であったと書いてありましたが、何を基準に56倍なのかは記事からは残念ながら不明です。しかし、この研究が実用化されれば、廃炭鉱にこの微生物を注入しておくだけで、低コストで全国の使われなくなった廃炭鉱をエネルギー資源豊富なガス田に変えられる可能性があります。日本の褐炭埋蔵量のデータは見つかりませんが、記事によると、稚内市の天北炭田だけでも約20億トンもあるそうです。すごいですね。日本の周囲の海底に大量に眠っているメタンハイドレードの他にまた新たなエネルギー源が確保されることになり明るい未来が見えてきたようです。

ミーちゃん
以前我が家で飼っていた猫のミーちゃんです



 

Recsat Hiromu



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原発の輸出

2011.12.14(22:08) 64

  
                    原発の輸出問題

 参院は9日の本会議で、ヨルダン、ロシア、ベトナム、韓国との原子力協定の国会承認案を、民主、自民両党などの賛成多数で可決、承認しました。4カ国はいずれも承認を終えており、来年1月にも発効します。 
 
 福島原発事故もまだかたづいておらず、事故分析すら出来ていない状態で原発を輸出する扉を開くとは常識では考えられないことです。しかし、4ヶ国は既に国内で承認されているからという理由で、また経済的に大規模な輸出につながるからという理由で結論を下したとしたら危険この上もありません。

 このブログでも何度もエネルギー問題のシリーズで論じてきましたが、原子力発電は本質的に危険なシステムです。つまり事故が起きると多大の被害が発生する本質的に危険なシステムです。絶対事故が起きないという保証はありません。以前のこのブログでも紹介しましたが、絶対沈まないと信じて建造された鉄鋼船のタイタニック号が処女航海で氷山と接触してあえなく沈没して1500余名の人命が失われました。今回は津波が原因でしたがその対策が出来たとしても想定外の事故は必ず起きます。それが40年に1度か来年また起きるか分かりません。技術者の立場からするといくら冗長性(redundancy)をシステムに持たせても絶対安全ということはあり得ないのです。核燃料廃棄物の処理方法ですらまだ技術は確立していないのに廃棄物は日々製造されています。

 今回の件は官僚が自分の所属する省庁の都合だけを考えた価値基準から結論をだしており、それに技術的な思想も哲学もない民主党や自民党の政治家が不用意に同調しているとしか言いようがありません。官僚の部分最適思考で動かされる政治家にうんざりします。

 国内で新規の原発が建設できないからこのままでは原発関連の技術の進歩が止まってしまうとか、原発1基の輸出額は数千億円規模になるから経済効果が大きいとかいう価値基準で判断されると国の将来を誤ります。

 つまりもし海外に輸出して同じような大災害を起こした時、たとえそれが想定外の原因であっても我が国の責任が問われます。また輸出先の国民に多大の被害を及ぼします。これは人道問題です。既存の原発の安全性を高めるための技術輸出なら納得できます。自国の利益だけから判断しないで世界の国々の人々の安全と幸せを目的に大所高所から全体最適化の発想をしてほしものです。もっと世界の人々の安全と幸せに貢献できるインフラ輸出があります。たとえば新幹線ですとか上水道設備などです。このようなシステムの輸出政策こそ強力に進めてほしいです。

 現在は原子力協定の段階なのでまだ輸出は止められます。どうしたらよいでしょうか。みなさんで考えてほしいです。正しい発想をする政治家・政党を選ぶことがまず喫緊の対策でしょう。つまり自民・民主ではだめだということです。たとえば良識ある『みんなの党』のような政党が育ってほしいものです。

 官僚も変えなくてはいけません。しかし、現実問題として変えられません。セクショナリズムや部分最適化に囚われない発想のできる人材の養成が求められます。官僚トップに東大出身者が多いということはもちろん立派な人もいますが、東大の教育の仕方に問題があるのかもしれません。しかし、本質は小学校からの教育の問題でしょう。全体最適の考えを自ら発想できる教育が求められています。人のために自ら率先して行動できる国民を育てることが求められています。今から小学校の教育内容を変えるとなると、結果が出るには20数年かかるでしょう。悲しい現実ですが一歩一歩変革していかなければならないでしょうね。

雲場池全景

軽井沢の雲場池です
ここは放射能に汚染されていないようです
このきれいな自然を護りたいですね





Recsat Hiromu



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TPPをどう考えるか(4)

2011.11.17(11:08) 63

          農業関係の皆さんTPPに正しい認識を持ってください

 TPPで自由化されると農業が壊滅するという先入観を捨ててください。 今までに自由化されると崩壊するといわれた産業で崩壊するどころかかえって繁栄した産業が多数あります。このシリーズ(2)でも詳しく述べましたが自動車産業は自由化した結果現在の繁栄をもたらしています。

 ウイスキーの内外税率格差を是正してウイスキーの関税を焼酎と同じにされると焼酎産業が崩壊するといわれましたが、97年10月から2000年10月まで3年以上かけて3回にわたり焼酎を増税し、税率格差をなくしました。転廃給付金を大きく積み増したり、原料米価格への配慮などの業界対策も行ないました。 3年経過して増税が終了しましたが果たして結果はどうなりましたか。焼酎業界の努力によりウイスキーの輸入数量は激減し、焼酎は今日まで売り上げ増が続いています。(下記の記事から引用しました)
http://diamond.jp/articles/-/14739

 2011年11月17日の日経新聞には山形県のサクランボの例が載っています。サクランボは1977年に米国産の輸入が解禁されました。この時もサクランボ産業は壊滅するとして反対運動が起きました。しかし30年を過ぎて、同県の生産量は逆に1.3倍に増えました。自由化の際に缶詰用の品種から鮮度で勝負する生食用に切り替え、雨に弱い欠点を踏まえて専用設備も考案したのです。おかげで高級品種としての知名度が高まりこの自由化を乗り切ったのです。私はアメリカ産のサクランボより美味しい山形産のサクランボの方がずっと好きです。

 このようにコメも品質を上げるとともに生産性も向上させなければなりません。そのためには減反政策、戸別補償の見直しとともに、生産収量の増大も図らなければなりません。そこに手前みそですが中沢メソッドを有効に活用してほしいと思います。農業は改良の成果を得るために長い年月を要します。ところが中沢メソッドは1年で最適条件を見出せます。たとえば4つの生産パラメータ(播種の時期、方法、肥料の種類、与える時期など、もっと数を増やすこともできます)の最適値を見つけたいとき、田畑を9区画に区切り、直交表に従った9種類の条件の組み合わせでコメなどの農作物を育てると、翌年にはそれぞれの区画の結果から4つのパラメータの最適条件の組み合わせが簡単に計算で求まります。そうしたらその年はその最適条件で栽培して成果を確認すればよいのです。おそらく何割もの生産性・品質の向上が見られるのではないでしょうか。

 日本人の知恵と工夫と努力を見くびってはいけません。改革しないでこのままいけばそれこそ日本のコメ産業は壊滅してしまいます。JA や農家の票を宛てにする政治家の間違った考えに惑わされてはいけません。

 先日カナダとメキシコもTPP参加の意思を表明しました。台湾も参加の方針を決定したようです。雪崩的に参加国が増えていきます。日本の参加表明は実にタイミング良かったということです。自民、公明、共産などが反対をわめいていますが、いかに時代の流れを読めない政党かということが良く分かります。その点まだ人数は少ないけれど「みんなの党」は賛成しており、しっかり時代の流れを読める政党です。

 TPP交渉に入らなければ議論も深まりません。また外交交渉ですから国民にも手の内を明かせないというジレンマもあります。しかし、経済を中心に海外と自由に交流し、商売できるようになれば日本は元気になります。野田首相は日本人の首相です。日本に不利な交渉はしないはずです。また自由化で影響を受ける分野には当然最初は国が変革・進歩のための支援をするはずです。日本人の独創力を信じましょう。もしそれでも問題のある交渉になってしまったときは(もちろん私はそのような事態を想像もできませんが)批准を拒否すればよいのです。この批准制度は国民が不利にならないようにアメリカが考え出した制度です。

 JAや野党がわめく反対論に惑わされず、野田さん!日本の将来のために、日本の農業再生のために、信念を貫き通してください。


雲場池のかも

2011.10.24 撮影の軽井沢雲場池のかもです



Recsat Hiromu



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TPPをどう考えるか(3)

2011.11.05(21:17) 62

                豊かな未来を目指そう

 TPP交渉参加反対の声高な声、とくに農業関係者のアジテーションにはうんざりさせられる人が多いのではないでしょうか。確かに関税の保護がなくなったら農業は立ち行かなくなるのではないかというコメ生産者の心配は分かる気がします。しかし、今の衰退したコメ農業をなんら自己改革してこなかったコメ農業関係者にこそ責任があるのではないでしょうか。同じ農業でも果実や野菜や花卉は十分自己改革して輸出できる強さを獲得してきています。農家からコメを集めて販売する手数料でうまい汁を吸って何の変革努力もしてこなかった全農やJAの反対運動を見ていて今さら何をわめいているのだとしか思えませんね。 

 農業関係者の反対論ばかりが目についてTPPのメリットは何なのか分かりにくくなっています。単なる貿易自由化の話ではありません。そこで私なりにTPPのメリットを3点まとめてみました。もっと他にもありますが省略します。

(1)TPPに参加することにより輸出が増える
 これは当たり前のことですが、これに対してはいろいろ反論があります。参加国のGDPの割合で言うとアメリカが67%、日本が次に多く24%、後は微々たるものだから、結局アメリカとの自由貿易協定だというものです。確かにそうですが、それだけで反対していいものでしょうか。日経ビジネスの2011.11.7号によると輸出手続きが簡単になり技術のある中小企業は簡単に輸出できるようになります。高い技術をもつ中小企業には円高に左右されない経営ができます。なぜなら高く買ってくれるからです。大企業の下請けの仕事しかやれない今の中小企業は技術があっても大企業のあおりを受けて気息えんえんとして大変な苦境に置かれています。中小企業が独自に海外の企業相手に商売できるようになれば元気が出て、日本経済が活性化します。雇用も増えます。中小企業の労働生産性は今でも大企業の半分ぐらいですが、中小企業が独自に輸出するようになれば労働生産性は大企業に肩を並べるぐらいになるでしょう。

(2)海外と交流が深まれば発想も広がります
 海外の取引先と簡単に親しく交流したり、海外の市場に触れることで新しい発想、新しい商品が創造されます。それが国内のいろいろな制度を見直すきっかけにもなり、製造業に限らず社会全体がより住みやすい日本を実現するように変わっていくことが期待できます。つまりTPPは自由に国の間を行き来できる良い仲間作りが目的と私は考えます。
 話は変わりますが、アメリカのボストンにMITという大学があります。私は昔1年間客員研究員としてMITに滞在しましたが、その教授が私にMITは何十人もノーベル受賞者がいると自慢げに話されました。現在ノーベル賞受賞者は60人ぐらいいます。その教授がどうしてMITの教授がこれだけノーベル受賞を取れるかという説明によるとMITでは教授が5人集まると1人は外国人だそうです。つまりいろいろな国のいろいろな考えの人と交わると素晴らしい発想が出やすいというのです。その通りだと思います。私自身も1年間の滞在で素晴らしい刺激を受け、その一つは中沢メソッドに結実しました。日本人はもっと気軽に海外の人と交流するべきですし、そうすれば日本人の素晴らしい頭脳は有効に生かされます。
 このようなことを言うと、何をのんきなことを言っているのか、アメリカは自分の国に都合のいい基準を日本に押し付けて日本の社会を破壊するぞ、という反論が聞こえてきます。しかし、日本の優れた医療制度を壊したり、食の安全を脅かしたりなどなどの無理難題を言ってきたらそれを拒絶するのが外交交渉のはずです。しかも無理を言えば、他のパートナーの国と結託して反対することもできまるはずです。つまりアメリカと単独交渉するFTAなどよりは交渉しやすいはずです。
 さらにこのグルーピングは我が国の安全保障にもなります。グループメンバーの一国がグループ以外の国から武力的に主権を侵害されたら他の国が支援してくれるはずです。このグルーピングを強めれば強めるほど安全保障は強固になるので、防衛費の削減にもつなげたいものです。

(3)TPPを契機に戦後60有余年で淀んだ日本社会を再生する
 日本再生の象徴的存在が農業です。私たちはわざわざ私たちの税金を使われて高いコメを買わされているのです。税金を使ってコメをわざと作らせないようにしてコメの価格を高く維持している減反政策を止めれば今よりは30%も安い美味しコメが食べられるのです。
 農家の平均年齢は66歳です。いまの国内でかたまって先の見えない農業では若者は入ってきません。今後農家の人たちはどうするのでしょうか。ほぼすべての農家に補助金を支給する個別所得補償制度があるため大規模化しようという人に農地を貸さずに自分でコメを作り、それだけでは生活できないので工場などで働く兼業農家が多くなっているのです。兼業農家の小規模生産が効率の悪い農業の原因です。このような農業は減反政策や個別所得補償制度を止めれば30%はコスト低減で来て、しかも質が良い美味しいおコメなので作り過ぎても輸出に回せます。十分輸出産業として成り立つということをキヤノングローバル戦略研究所研究主幹の山下一仁氏が座長を務める「強い農業」を作るための政策研究会で提言されています。
http://www.canon-igs.org/research_papers/macroeconomics/20110527_898.html
 もしも輸入米との価格差が問題となるときは農家に直接補助金を出して支援するのです。詳しい説明はこのサイトを読んでください。
 とにかく農業政策の日本の第1人者が15人集まって出した知恵です。日本の農業を改革すれば明るい未来が待っているのです。ここの提案では「東北地方を農業特区として規制緩和を含めた支援をすれば東北地方が我々国民全体に、美しい農村風景と豊かな農産物の実りをもたらしてくれる農業先進地区に変貌するでしょう」と述べられています。TPPを契機に日本のコメ産業の未来を明るいものに変え、我々消費者もその恩恵にあずかりたいものです。TPPという外圧がなければきっと改革はされず、今の日本のコメ産業の未来は暗いみじめなものでしょう。農業関係者のみなさん、もう一度冷静に考え直してみてください。
 農業以外の分野でも変革しなければいけない歪んだ社会制度が沢山あります。TPPを外圧として日本を変革し、明るい未来を望みたいものです。

恵みの朝日影

「恵みの朝日影」
友人の土岐至孝氏が軽井沢で撮影しました
寒い朝、陽に照らされながら可憐な小鳥が懸命にえさを探していたそうです
後日この写真が10月の朝日フォトコンに入選されたとの知らせを受けました
おめでとうございます


 

  

Recsat Hiromu



  1. うっかりミスを防ぐ方法(02/02)
  2. 不確定性原理、太陽電池、メタン生産(01/16)
  3. 原発の輸出(12/14)
  4. TPPをどう考えるか(4)(11/17)
  5. TPPをどう考えるか(3)(11/05)
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