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TPPをどう考えるか(4)

2011.11.17(11:08) 63

          農業関係の皆さんTPPに正しい認識を持ってください

 TPPで自由化されると農業が壊滅するという先入観を捨ててください。 今までに自由化されると崩壊するといわれた産業で崩壊するどころかかえって繁栄した産業が多数あります。このシリーズ(2)でも詳しく述べましたが自動車産業は自由化した結果現在の繁栄をもたらしています。

 ウイスキーの内外税率格差を是正してウイスキーの関税を焼酎と同じにされると焼酎産業が崩壊するといわれましたが、97年10月から2000年10月まで3年以上かけて3回にわたり焼酎を増税し、税率格差をなくしました。転廃給付金を大きく積み増したり、原料米価格への配慮などの業界対策も行ないました。 3年経過して増税が終了しましたが果たして結果はどうなりましたか。焼酎業界の努力によりウイスキーの輸入数量は激減し、焼酎は今日まで売り上げ増が続いています。(下記の記事から引用しました)
http://diamond.jp/articles/-/14739

 2011年11月17日の日経新聞には山形県のサクランボの例が載っています。サクランボは1977年に米国産の輸入が解禁されました。この時もサクランボ産業は壊滅するとして反対運動が起きました。しかし30年を過ぎて、同県の生産量は逆に1.3倍に増えました。自由化の際に缶詰用の品種から鮮度で勝負する生食用に切り替え、雨に弱い欠点を踏まえて専用設備も考案したのです。おかげで高級品種としての知名度が高まりこの自由化を乗り切ったのです。私はアメリカ産のサクランボより美味しい山形産のサクランボの方がずっと好きです。

 このようにコメも品質を上げるとともに生産性も向上させなければなりません。そのためには減反政策、戸別補償の見直しとともに、生産収量の増大も図らなければなりません。そこに手前みそですが中沢メソッドを有効に活用してほしいと思います。農業は改良の成果を得るために長い年月を要します。ところが中沢メソッドは1年で最適条件を見出せます。たとえば4つの生産パラメータ(播種の時期、方法、肥料の種類、与える時期など、もっと数を増やすこともできます)の最適値を見つけたいとき、田畑を9区画に区切り、直交表に従った9種類の条件の組み合わせでコメなどの農作物を育てると、翌年にはそれぞれの区画の結果から4つのパラメータの最適条件の組み合わせが簡単に計算で求まります。そうしたらその年はその最適条件で栽培して成果を確認すればよいのです。おそらく何割もの生産性・品質の向上が見られるのではないでしょうか。

 日本人の知恵と工夫と努力を見くびってはいけません。改革しないでこのままいけばそれこそ日本のコメ産業は壊滅してしまいます。JA や農家の票を宛てにする政治家の間違った考えに惑わされてはいけません。

 先日カナダとメキシコもTPP参加の意思を表明しました。台湾も参加の方針を決定したようです。雪崩的に参加国が増えていきます。日本の参加表明は実にタイミング良かったということです。自民、公明、共産などが反対をわめいていますが、いかに時代の流れを読めない政党かということが良く分かります。その点まだ人数は少ないけれど「みんなの党」は賛成しており、しっかり時代の流れを読める政党です。

 TPP交渉に入らなければ議論も深まりません。また外交交渉ですから国民にも手の内を明かせないというジレンマもあります。しかし、経済を中心に海外と自由に交流し、商売できるようになれば日本は元気になります。野田首相は日本人の首相です。日本に不利な交渉はしないはずです。また自由化で影響を受ける分野には当然最初は国が変革・進歩のための支援をするはずです。日本人の独創力を信じましょう。もしそれでも問題のある交渉になってしまったときは(もちろん私はそのような事態を想像もできませんが)批准を拒否すればよいのです。この批准制度は国民が不利にならないようにアメリカが考え出した制度です。

 JAや野党がわめく反対論に惑わされず、野田さん!日本の将来のために、日本の農業再生のために、信念を貫き通してください。


雲場池のかも

2011.10.24 撮影の軽井沢雲場池のかもです



Recsat Hiromu



2011年11月
  1. TPPをどう考えるか(4)(11/17)
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