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内需循環型経済(4)

2010.12.30(15:50) 38

                    内需循環型経済(4)
                    技術者のネットワーク

 
 もう年末です。時間が経つのは早いですね。

 さて内需循環型経済ですが、海外の食料やエネルギーやレアーアースなどの資源に頼らなくても済む、自給可能な技術開発や、為替レートに左右されない経済を実現したいのですが、そのためには食料・エネルギー・資源を自給出来る技術開発が必要です。その技術開発に伴う産業を興して経済の内需拡大を目指したいわけです。

 このような技術開発を特定の企業にだけ任せておいては、アイディアの量も質も限られてしまいます。しかも、のんびりアイディアが出されるのを待っている余裕もありません。一方、日本全国にはおそらく大量の素晴らしいアイディアが埋もれているはずです。なぜなら技術者の数は少し古いデータですが、平成7年 国勢調査報告に拠れば230万人もいるのです。もっともこの数値のかなりの人は現役として働いていますから、これら全ての人の協力を得ることは難しいと思われます。

 そこでリタイアした技術者の叡智を集められないかと言うことです。勤務年数が平均30年とすると毎年約8万人の人が退職していることになります。退職後も10年は十分活躍出来るとすると80万人のリタイアした技術者がおられることになります。 (すごいアバウトな計算で申し訳ありません。この数字は当たらずとも遠からずと思いますので、この数字をベースに話を進めさせてください。)

 日本には80万人の方の知恵と経験と創造力が埋もれていることになります。なんともったいないことではないですか。この方たちの一部でもいいです、インターネット上にネットワークが構築出来れば、それらの創造力が結集出来て凄い事業の種が創り出せるのではないでしょうか。このパワーを上記の食料・エネルギー・資源を自給技術開発に利用したいと考えるわけです。

 このネットワーク上で創造したシーズを希望する会社に提供し、その技術の実現を図ってもらうのです。その技術が経済的な内需拡大につながり、利益が得られたら、一部をこのシーズの創造に貢献した技術者の方々に還元するのです。金融政策がどうのこうのということも重要でしょう。しかし、これらの話はあくまでも虚業の話です。実際の新技術開発、生産活動がなければ経済は活性化しません。経済評論家や金融関係者よりも技術者の働きの方がずっと重要だと思います。

 少々資本家のことをけなしすぎました。賢い投資家ももちろん必要です。十分ではないが必要条件でしょう。そのもっとも典型的な人が昭和初期までの日本の近代経済社会の基盤をつくった渋沢栄一です。現代に置いてこの人の業績はあまり認知されていないのは不思議です。現代の多くの経済界の人よりはよっぽど凄い人です。このような先見性のある投資家の出現が強く望まれます。

 最後に先日撮った旧渋沢庭園内にある渋沢栄一の銅像を紹介しましょう。

 来年も皆様にとって良い年であることを祈念して本年最後の記事と致します。

渋沢栄一

渋沢栄一銅像



  

Recsat Hiromu



2010年12月
  1. 内需循環型経済(4)(12/30)
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