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リーダーシップ(11)

2010.10.29(18:58) 29

           コストワールド対スループットワールド

今日はこのお話です.われわれはよく「安物買いの銭失い」ということをやってしまいますよね.お金は大切ですけれどお金に惑わされて本質を見失ってはいけません.お金より買おうとしているものの本当に必要な機能(目的)が大切なのです.安いものはそれなりに機能を削ってあります.そうしないと安くできないからです.分かっていても,買ってしまった後,使う段になっていろいろな不満が出て,結局折角買ったものを使わないという落ちが付いてしまいます.

 製造業でも似たようなことが起こります.コストです.何をおいてもコストの安い方が絶対良いという考え方です.同じ機能なら確かにコストは安い方が良いでしょう.しかし,機能を少し落として安くして売ろうという間違えをときどき見かけます.機能を少々落としても安い方が売れるだろうというわけです.ユーザーが少々不便を感じてもそれは知ったことではないというわけです.何かおかしいですよね.
 
 設備投資や機器を買う場合も出るお金を出来るだけ減らしたい.当然ですね.しかし,ここに落とし穴があります.機能が少々落ちても安いものの方が得だという考えて購入してしまい,後で肝心の機能が出なくて大変な問題になるというわけです.このようにお金,コストに囚われた判断をすることを「コストワールド」といいます.
 経営の基本方程式は,
    売上げ-コスト=収益 
です.この式で収益を増やすことが企業の1つの目的です.コストを減らすことではありません.コストをゼロに出来たとしても,売上げが増えなければ収益は増えません.収益が増えないと企業は落ち込みます.長い目で見ると,企業は常に右肩上がりで発展しないと凋落(ちょうらく)します.同じレベルに維持することは至難の業です.ある投資をしてコストが増えても,それによって売上げがそれ以上に増えれば良いのです.このような発想の世界を「スループットワールド」と言います.スループットとは生産量というような意味ですが,ここでは収益を指します.

 本質を見誤らない,ぶれない態度がリーダーに求められます.

   
芍薬

神代植物公園で撮影した芍薬です
 

Recsat Hiromu



2010年10月
  1. リーダーシップ(11)(10/29)