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リーダーシップ(10)

2010.09.25(09:35) 27

                        情報

暫くご無沙汰して申し訳ありませんでした。今日はリーダーはどのように情報を扱わなければいけないかというい問題についてお話しします。

情報にはいろいろなものがあります。部下からの情報、友人からの情報、テレビや新聞などのマスコミからの情報などさまざまです。ここで注意したいのは情報を丸飲みにしてはいけないと言うことです。難しいけれども出来るだけ源の情報を見なければいけないと言うことです。

例えば、最近話題になりました、元厚生労働省局長村木厚子氏の冤罪です。検察の大本営発表に振り回されたマスコミが彼女を犯人扱いにして報道しました。これはわれわれ国民側の問題ではありません。マスコミ側つまり記者のリーダーシップの問題です。最近の内閣官房長官記者会見における記者の突っ込み不足、記事にするまでの調査不足がすごく気になります。発表元の情報をそのままうのみにして丸投げしているようです。

官房機密費なるものが噂になりましたが、この裏金が野党だけでなく、記者たちにも流れて懐柔されているのではないかという噂も聞きます。

科学技術の分野では、助手や部下に実験して貰い、その結果や情報をうのみにしてしまうと重要な発見を見逃してしまいます。必ず研究者は自分の目でその現象を確認しなければなりません。そうすると報告にはなかった思いがけない発見があります。大切なのは現場主義です。技術的な現場のトラブルも、報告された情報だけで判断すると対策を誤ることがあります。現場に出て自分の目で問題を確認してから解決策を検討しなければなりません。

組織の上でリーダーが部下からの報告に頼ることは多いと思います。その場合にもっとも注意しなければならないのは、良い情報しか上がってこない環境になっていないかと言うことです。とくに独裁的なリーダー(もしくは経営者)の場合周りにイエスマンだけが集まってきます。そうすると問題のある悪い情報は上がってきません。これは大変危険です。

例えば、2000年に起きた雪印食中毒事件です。現場を知らない経営者の石川哲郎が記者会見の席でイエスマンではない部下かから間違いを指摘されて恥をかいています。現場を知らないリーダーは組織を破綻させます。イエスマンばかりを自分の周りに置く危険はいくら言っても言い過ぎることはありません。リーダーは厳しい情報も上げさせなければなりません。

それに関して思い出されるのが中曽根内閣で内閣官房長官をされた後藤田正晴氏の有名な「後藤田五訓」です。彼は部下である内閣官房の各室長等に対して次の訓示を与えました。

一、省益を忘れ、国益を想え
二、悪い本当の事実を報告せよ
三、勇気を以って意見具申せよ
四、自分の仕事でないと言うなかれ
五、決定が下ったら従い、命令は実行せよ

どれもとても大切な指示ですが、とくに第2項の”悪い本当の事実を報告せよ”という言葉は今日のリーダーとしての情報の扱い方を教えるとても大切な言葉です。氏は「カミソリ後藤田」とも言われた人で、官僚の扱いをよく知っていてうまく使いこなし、仕事の成果を挙げましたが、同時に日本の将来についてのビジョンをしっかり持っていた素晴らしい官房長官でした。ぶれないで日本の国益を必死に守り抜いた政治家でした。今の民主党にそのような人材がいたら尖閣諸島のような問題は起きなかったのではないかと悔やまれます。

雲場池

軽井沢にある雲場池の秋の姿です
暑い夏もさすがに終わり秋の風を肌に感じます




 

Recsat Hiromu



2010年09月
  1. リーダーシップ(10)(09/25)
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